Amazon Aurora MySQLで(5.7 → 8.0)のインプレイスアップグレードができるようになりました
はじめに
こんにちは、福岡オフィス所属のAWS事業本部サービス部所属の井手です。
MySQL5.7のEOLが2023/10までの為(※Amazon Aurora MySQL バージョン2は現在 2024 年 2 月 29 日予定)、8.0へのバージョンアップを検討されている方も多くなってきているのではないでしょうか。
今回Amazon Aurora MySQLの5.7->8.0のバージョンアップについてインプレイスアップグレードがサポートされたのでご紹介します。
Amazon Aurora supports in-place upgrades from MySQL 5.7 to 8.0
これまで、Amazon Aurora MySQLのインプレイスアップグレードは以下の状況でしたが、今回のサポートされた事で8.0への移行方法の選択肢が増えました。
- 5.6->5.7(Amazon Aurora MySQLバージョン 1->バージョン2)のインプレイスアップグレード: サポート
- 5.7->8.0(Amazon Aurora MySQLバージョン 2->バージョン3)のインプレイスアップグレード: 未サポート
Amazon Aurora MySQLのインプレイスアップグレードそのものについては5.6->5.7をサポートされた時の以下の記事もご参照ください。
Amazon Aurora MySQLがインプレイスアップグレード(5.6-→5.7)できるようになりました!
やってみた
上記の5.6->5.7のインプレイスアップグレード紹介記事にもあるように、クラスターの変更画面で、エンジンと、DBパラメーターグループを指定する事でアップグレードできます。
ここで1点注意が必要なのが、現在新規作成できる最新のバージョンは3.02.1ですが、画像の選択肢にもあるようにアップグレード可能なのはAurora MySQL3.02.0までです。これはインプレイスアップグレードの制限ではなくメジャーバージョンアップにおいての制限です。
Aurora MySQL database engine updates 2022-09-07 (version 3.02.1, compatible with MySQL 8.0.23)
Aurora MySQL version 3.02.1 does not contain support for major version upgrades directly from Aurora MySQL version 2 (compatible with MySQL 5.7). To perform a major version upgrade to this version, first perform a major version upgrade to Aurora MySQL version 3.02.0, then perform an in-place minor version upgrade to Aurora MySQL version 3.02.1.
さいごに
今回のアップデートはAurora MySQLの8.0へのバージョンアップを検討している方には朗報になったのではないでしょうか。個人的にもいつかサポートされるとは考えていましたが、ちょうどバージョンアップを検討していたタイミングでしたので嬉しく思いました。今回の記事がどなたかの参考になれば幸いです。